こんにちは。パソコン教室の先生をしてます、じゅんぱぱ(@HakataJunpapa)です。
今回は、「Windowsで2個目のローカル開発環境を構築してみた」です。
なぜ、2個目なのか・・・。
以前、ドットインストールを見ながらローカル開発環境を構築したことがあります。
僕は、ずっとそれを使っていまし
でも古い。ドットインストールの動画は2016年のもの。
しかもドットインストールでは、PHPやMySQLなどのアプリケーションを自動でインストールできるように、スクリプトが用意されていました。
バージョンを上げて、自動でインストールしてくれるスクリプト無しで、自分で構築できるようになりたいと思い、やってみました。
その手順を紹介していきたいと思います。
対象読者
- 現在プログラミング勉強中
- ドットインストールでWindows版ローカル開発環境を構築したことがある方
【パソコン環境】
- OS:Windows10 64bit
- テキストエディタ:Visual Studio Code(vsCode)
- コマンド操作(CLIツール):PowerShell
テキストエディタは何でもいいと思います。
ドットインストールではAtomを使っていたと思いますが、僕はvsCodeがお気に入りなので使っています。
構築内容詳細
Vagrant + VirtualBoxを使って構築していきます。
各バージョンは以下の通りです。
- Vagrant 2.2.3
- CentOS 7.2
- Apache 2.4.6
- MySQL 5.7
- PHP 7.0
なお、対処読者が「ドットインストールで1度ローカル開発環境を構築したことがある」方を対象としているので、
VagrantとVirtualBoxはインストールされており、ローカル開発環境が既に一つあることを前提に書いていきます。
構築手順
構築手順は大きく分けて6つです。
- サーバーを入れるフォルダを作成
- CentOSをインストール
- Vagrantfileを編集
- Apacheをインストール
- MySQLをインストール
- PHPをインストール
サーバーを入れるフォルダを作成
ドットインストールでは、サーバーを複数作成することを前提で、
「MyVagrant」というフォルダの中に「MyCentOS」というフォルダを作り、その中にサーバーを構築していました。
今回は、もう一つサーバーを構築したいので、フォルダを「MyCentOS7」という名前でもう1個作成します。
ここはかっこよくPowerShellを使って、フォルダを作成しましょう(笑)
【「MyCentOS7」フォルダを作成】
mkdir MyCentOS7
CentOSをインストール
引き続きPowerShellを使って、コマンドを入力していきましょう。
【1.MyCentOS7フォルダの中に「CentOS7.2」を入れる】
vagrant box add bento/centos-7.2
【2.CentOSの中にVirtualBoxを入れる】
choiceを2にする
【3.vagrantを初期化】
vagrant init
Vagrantfileを編集
お手持ちのテキストエディタで「Vagrantfile」を開いて編集・追加をしていきます。
【1.Box名の編集】
config.vm.box = "bento/centos-7.2"
【2.IPアドレスの編集】
1個目のローカルサーバーのIPアドレスが「192.168.33.10」だったので、「192.168.33.11」にしました。
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.11"
【3.SSHキーの設定】
config.ssh.insert_key = false
Apacheをインストール
またPowerShellに戻って、コマンドでApacheをインストールしていきます。
【1.サーバー起動】
vagrant up
【2.ssh接続】
vagrant ssh
【3.管理者ユーザー(rootユーザー)になる】
sudo -i
【4.Apacheインストール】
yum -y install httpd
【5.バージョン確認】
httpd -v
【6.Apache起動】
systemctl start httpd
サーバーを起動するたびにこの操作が必要になるため、この記事の最後に、自動で起動させるコマンドを記載しています。
MySQLをインストール
引き続き、PowerShellを使って、コマンドを入力していきます。
【1.MySQLのリポジトリを追加】
yum -y install https://dev.mysql.com/get/mysql57-community-release-el7-8.noarch.rpm
【2.MySQLをインストール】
yum -y install mysql-community-server
多少時間がかかります。
【3.MySQLのバージョン確認】
mysqld --version
【4.MySQL起動】
systemctl start mysqld
PHPをインストール
PHP7.0をインストールしていきます。
【1.EPELリポジトリの追加】
yum -y install epel-release
EPELが何のことだかわかりませんが、とりあえずやってみましょう(笑)
【2.remiリポジトリの追加】
rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
こちらもremiが何のことだかわかりません(笑)
【3.PHPインストール】
yum -y install --enablerepo=remi,epel,remi-php70 php php-devel php-intl php-mbstring php-pdo php-gd php-mysqlnd
多少時間がかかります。
【4.PHPバージョン確認】
php -v
Apacheが自動起動するように設定
サーバーを起動しなおしても、Apacheが自動的に起動するように設定していきます。
【Apacheが自動起動】
systemctl enable httpd.service
画像はputtyを使って編集していますが、PowerShellからSSH接続で入力しても出来ると思います。
パスワードは、ドットインストールで構築した方でしたら、「vagrant」と入力しましょう
接続確認
「vagrant up」で起動したら、ブラウザのURL欄に「192.168.33.11」と入力して、
こちらのように表示されたらOKです。
お疲れ様でした!
参考記事
『Vagrant + VirtualBoxでWindows上に開発環境をサクッと構築する 』
『Vagrant+VirtualBoxでLAMP環境構築(CentOS7/PHP7/MySQL5.7) 』
『bentoからvagrantのboxを作る。 』
『vagrantでLAMP環境構築 』